コラム⑦ 金融リテラシー向上の追い風を受けて

1.背景

近年、金融リテラシーの向上とともに投資を始める人々が増加しています。金融リテラシーとは、お金に関する知識や理解、意思決定能力のことを指します。この動きは、企業型確定拠出年金の普及にも大きな影響を及ぼしていると言えるでしょう。企業型確定拠出年金では、従業員が自ら選んだ運用商品の運用成績に応じて資産が増減し、老後の給付額が決まるため、運用の巧拙が将来の生活に直接関わります。現在の公的年金制度だけでは老後の生活資金を十分に確保できないことが懸念されており、企業型確定拠出年金を活用することで、老後の資金計画をより確実なものにすることが期待されます。企業型確定拠出年金を適切に運用するためには、金融リテラシーの向上が不可欠だと言えるでしょう。本コラムでは、金融リテラシーの向上の要因や政府の金融経済教育への取り組みについてお伝えいたします。

 

2.金融リテラシー向上の要因

金融教育の普及:学校教育やメディアを通じて、若者に対する金融教育が強化されています。これにより、基礎的な投資知識が身につき、投資に対する関心が向上し、実践する若者が増えています。

インターネットと情報の普及:インターネットの発達により、投資に関する情報が手軽に入手できるようになりました。YouTubeなどで情報を発信する個人投資家や専門家が増え、一般の人々も身近に投資情報に触れる機会が増えました。

低金利環境:長引く低金利環境により、銀行預金だけでは資産を増やすことが難しいと感じる人が多くなりました。その結果、リスクを取りながらも高いリターンを期待できる投資に興味を持つ人が増加しています。

 

3.政府の金融経済教育への取り組みについて

日本政府は、金融教育を学校教育に組み込むなど若い世代が早い段階からお金の使い方や貯蓄、投資について学ぶ機会を提供しています。その一環として、J-FLEC(ジェイフレック)という組織を立ち上げています。

【J-FLECとは】

J-FLEC(金融経済教育推進機構)は、「金融サービスの提供及び利用環境の整備等に関する法律」に基づき、2024年4月に設立された認可法人です。設立にあたっては、金融広報中央委員会(事務局:日本銀行)、全国銀行協会、日本証券業協会が発起人となりました。幅広い年齢層に向けて、国民各々のニーズに応えた金融経済教育の機会を官民一体で届けていきます。

【J-FLECの主な事業】

(J-FLECのリーフレットより一部抜粋)

 

4.まとめ

企業型確定拠出年金は、従業員自ら運用商品を選び、運用成績に応じて将来の給付額が変動する退職金制度です。日本政府も金融リテラシーの向上に力を入れており、様々な教育プログラムやデジタルツールの整備に取り組んでいます。このようなツールを活用し、自らの金融リテラシーの向上に努めることでより良い未来への準備を行ってみてはいかがでしょうか?

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