企業型確定拠出年金 コラム④
今回は、企業型DC(企業型確定拠出年金)とつみたてNISAの違いについて紹介させていただきます。
企業型DCとつみたてNISAはどちらも毎月決まった金額を積み立てることができ、運用益が非課税という特徴があります。
つみたてNISAは2024年1月に制度変更があり、最大で年間120万円まで積み立てることができます。積み立てた資産はどのタイミングでも解約が可能です。一方で企業型DCは原則60歳になるまで積み立てた資産を受け取ることができません。よって、車、マイホームの購入費や子供の学費等の中期的に使う目的がある場合はつみたてNISAによって資産形成をする方が望ましいです。
企業型DCは、手数料は企業が負担し、掛金は最大で年間66万円まで積み立てることができます。(企業の制度によって、積み立て方法、金額が変わってきます。)
老後の資産形成においては企業型DCを利用した方が効率良く資産形成をすることができます。なぜなら企業型DCで拠出した掛金は所得税、住民税の課税対象外であり、社会保険料の算定基礎からも外れるからです。
つみたてNISAで積み立てる場合は所得税、住民税、社会保険料等が差し引かれた金額(手取り)を原資に積み立てを行います。一方、企業型DCは上記の通り所得税、住民税、社会保険料等差し引かれる前の金額を原資とするため、効率良く資産形成をすることができます。
どのような目的で資産形成をするかによって利用すべき制度が異なってくるため、まずは将来のライフプランをじっくり考えることをお勧めします。
中期的な目標にはつみたてNISA、老後の資産形成といった長期的な目標には企業型DCというように併用している方も大勢います。
ご自身のライフプランに合わせて、資産を形成していきましょう。