企業型確定拠出年金 コラム②

企業型確定拠出年金 コラム②

 

今回は、企業型DC(企業型確定拠出年金)とiDeCo(個人型確定拠出年金)・DB(確定給付型年金)の併用について紹介させていただきます。

 

iDeCoとはご自身で老後資金を積み立てる制度です。

自分で掛金を出し、運用商品を選び、60歳以降に受け取ることができます。

会社員(国民年金第2号被保険者)の毎月の掛金は5,000円から23,000円(1,000円刻み)です。

 

DBとは従業員が受け取る給付額(年金または退職金)が予め約束されている企業年金制度です。

企業が前もって従業員に支払う金額を決定し、企業が運用し、運用成果によっては不足分を企業が穴埋めすることもあります。原則60歳以降から受け取ることができます。

 

企業型DCとは企業が拠出する金額が確定している企業年金制度です。

企業が従業員の老後資金のために掛金を拠出し、従業員が自ら運用商品を選び、60歳以降に受け取ることができます。掛金の月額上限金額は55,000円です。

運用成果によって将来受け取る給付額が変わります。

 

企業型DCとiDeCoを併用する場合、iDeCoの掛金の月額上限金額が20,000円となり、企業型DCの掛金とiDeCoの掛金を合わせて月額55,000円となります。

 

企業型DCとDBを併用する場合、企業型DCの掛金の月額上限金額は27,500円となります。

 

企業型DCとiDeCoとDBを併用する場合は、iDeCoの月額上限金額が12,000円となり、企業型DCの掛金とiDeCoの掛金を合わせて月額27,500円となります。

 

しかし、令和6年12月1日に年金制度の改正が行われるため併用時の月額上限金額が変更となります。

 

企業型DCとDBを併用する場合は、企業型DCの月額上限金額は55,000円−DBの他制度掛金相当額となります。

 

企業型DCとiDeCoとDBを併用する場合は、企業型DCの月額掛金上限金額は55,000円−DBの他制度掛金相当額となり、iDeCoの月額掛金上限金額は55,000円−(企業型DCの掛金+DBの掛金相当額)となります。(ただし、iDeCoの月額掛金上限金額は20,000円)

 

参照:厚生労働省ホームページ

 

尚、企業型DCとiDeCoを併用する場合は、従来通りです。

今回の法改正によって、さらにDCの導入が行いやすくなりました。

ぜひ、ご検討くださいませ。

戻る